大会について

東京マラソン2024に関わるすべての方へのご案内です。

マラソンエリートレース

レース概要

1 種  目 マラソン(エリート)
2 公  認 ワールドアスレティックス
3 コ ― ス 東京マラソンコース(日本陸上競技連盟・ワールドアスレティックス /AIMS公認コース) 東京都庁~水道橋~上野広小路~神田~日本橋~浅草雷門~両国~門前仲町~銀座~田町~日比谷~ 東京駅前・行幸通り
4 参加人数 男女計 150 人

マラソンエリートレース展望

東京マラソンレースディレクター 早野 忠昭

このたびは大会開催にあたりまして、ご尽力をいただいた方々に厚く御礼申し上げます。

東京マラソン2024は男女ともに豪華メンバーを招聘することができました。パリ2024オリンピックに向けて、以前から掲げてきた「グローバル・スタンダード」に即した、世界トップレベルのレースになると自負しております。

男子の海外勢では東京マラソン2021において2時間2分40秒の大会記録を樹立したエリウド・キプチョゲ(ケニア)が再び東京を走ります。リオデジャネイロ2016オリンピックを制し、東京2020オリンピックで2連覇を果たしたことは、ご存じの通りです。

2年前の東京でコースレコードをマークし、その半年後のベルリンマラソン2022で当時の世界記録となる2時間1分9秒を樹立しました。今回の東京でもいい走りで弾みをつけ、今夏パリでのオリンピック3連覇を狙っていくのでしょう。

キプチョゲのライバルたちも精鋭です。2時間3分台の自己記録を持つのが、ヴィンセント・キプケモイ・ゲティッチ(ケニア)、ティモシー・キプラガト(ケニア)です。その中でも、ベルリンマラソン2023でキプチョゲに続く2位のキプケモイは25歳と、勢いに乗る若い選手がレース巧者で冷静な絶対王者を上回ることがあるかもしれません。

レースペースはコースレコードが一つのターゲットになるのではないでしょうか。序盤からキプチョゲが集団をけん引し、2時間3分台の自己記録を持つ2人は、キプチョゲに簡単に勝たせまいと、ついていくでしょう。前回キプチョゲが26km付近でペースペーカーの前に出て逆にレースの主導権を握ったように、ペースメーカーが離れる30kmの前からせめぎ合いが始まるかもしれません。国内屈指のハイペースと、熾烈な駆け引きが楽しみでなりません。

日本勢も素晴らしいメンバーが揃いました。男子はマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)「ファイナルチャレンジ」の対象レースで、パリ五輪マラソン代表の残り1枠を懸けた戦いになります。設定記録の2時間5分50秒突破を狙い、誰もが序盤から攻める気持ちで挑むでしょう。

MGCファイナルチャレンジとなる今回のレースには、日本記録保持者の鈴木健吾(富士通)が参戦します。一昨年のレース前は「不調」と聞いていたのですが、日本歴代2位となる2時間5分28秒をマークし、潜在能力の高さと持ち前のセンスを感じさせました。大会までの残り期間でどのような調整をしてくるのでしょうか。

前回大会で2時間5分51秒の好タイムで日本人トップとなった山下一貴(三菱重工)も楽しみです。世界選手権ブダペスト2023でも40km過ぎまで上位につけ、終盤は足がつったものの、最後まで印象に残る走りを見せました。昨年日本人2番手の其田健也(JR 東日本)にも注目です。山下と其田は共に元旦のニューイヤー駅伝では思い描いた走りとはいかなかったもしれませんが、マラソンに懸ける思いが伝わってきます。

細谷恭平(黒崎播磨)は昨年10月のMGCで転倒し、悔しい思いをしました。その後、福岡国際マラソン、ニューイヤー駅伝への出場を終え、パリへ最後のチャレンジに臨みます。

国内招待選手ではありませんが、定方俊樹(三菱重工)、西山雄介(トヨタ自動車)、東京2020オリンピック代表の服部勇馬(トヨタ自動車)といったキャリアのある選手たちがどのような走りを見せてくれるか。一方で初マラソンの田村友佑 (黒崎播磨)、23歳でマラソン2度目の山野力(九電工)等の若い選手への期待も高まります。

この第2グループには2時間5分50秒突破を目指す日本勢とともに、2時間4分台の自己記録を持つ7人の外国人選手が形成していくでしょう。天候にもよりますが、前半は下りなのでハイペースは必至。けん制し合いながら、30km以降に誰が仕掛けていくのか、興味は尽きません。

また今回は特に女子にも注目してください。ハイレベルな選手が揃いました。2023年アボット・ワールドマラソンメジャーズのロンドンマラソン、シカゴマラソンを優勝したシファン・ハッサン(オランダ)が初めて東京で42.195kmを走ります。東京2020オリンピックでは5000m、10000mとふたつの金メダルを獲得し、シカゴマラソンを世界歴代2位となる2時間13分44秒で制したトップランナーです。

そのほかの海外勢では2時間14分58秒の自己記録を持つアマネ・ベリソ・シャンクレ(エチオピア)、昨年の東京を2時間16分28秒で優勝したローズマリー・ワンジル(ケニア)、2020大会を制したロナー・チェムタイ・サルピーター(イスラエル)が名を連ねています。ハッサンがハイペースで前に飛び出すのか、それとも混戦になるのか、エキサイティングなレースになることは間違いありません。

女子のもう一人の注目は新谷仁美(積水化学)です。19年ぶりに動いた女子の日本記録を目の当たりにした新谷にとって、今回の東京では更なる記録更新を狙ってくると思います。男子はキプチョゲ、女子はハッサンを中心に世界最高峰のレースを展開するでしょう。男子日本勢はパリへの最後の1枠を目指し、2時間5分50秒突破を狙い、女子は新谷が更なる日本記録更新にチャレンジします。最後までハイレベルな争いを演じ、記録が迫ってくれば観ている人たちはドキドキし、胸が高鳴ります。パリへの扉、新しい時代の幕開けを告げるエキサイティングな東京マラソン2024を存分にお楽しみください。

全招待選手情報 :  国内男子(6名)   海外男子(9名)   国内女子(2名)   海外女子(9名)   ※2024年1月30日現在

エリート選手一覧 :  男子   女子   ※2024年1月30日現在

早野忠昭(はやの・ただあき)
一般財団法人東京マラソン財団理事長、東京マラソンレースディレクター

早野忠昭(はやの・ただあき)

1958年4月4日生まれ
長崎県出身

1976年、インターハイ男子800m全国高校チャンピオン。
筑波大学体育専門学群を卒業後、高校教諭、アシックスボウルダーマネージャー、ニシ・スポーツ常務取締役を歴任。
東京マラソンには2007年の第1回から関わり、アボット・ワールドマラソンメジャーズ入りに尽力。
世界陸連ロードランニングコミッション委員、スポーツ庁スポーツ審議会健康スポーツ部会委員、内閣府保健医療政策市民会議委員、日本陸連ロードランニングコミッション委員などを務める。

  • 東京地下鉄株式会社
  • スターツ
  • イフイング株式会社
  • アシックスジャパン株式会社
  • 大塚製薬株式会社
  • 近畿日本ツーリスト株式会社
  • セイコーグループ株式会社
  • 第一生命保険株式会社
  • 東レ株式会社
  • 日本マクドナルド株式会社
  • 株式会社みずほ銀行
  • 全国労働者共済生活協同組合連合会
  • 久光製薬株式会社
  • 花王株式会社
  • 株式会社バスクリン
  • TOPPAN株式会社
  • 大和証券グループ
  • ポルシェジャパン株式会社
  • 日本光電
  • コーユーレンティア株式会社
  • 株式会社 Fanplus
  • 株式会社シミズオクト
  • 佐川急便株式会社
  • TANAKAホールディングス株式会社
  • 株式会社フォトクリエイト
  • Premier Partner
  • 東京地下鉄株式会社
  • Major Partners
  • スターツ
  • イフイング株式会社
  • アシックスジャパン株式会社
  • 大塚製薬株式会社
  • Main Partners
  • 近畿日本ツーリスト株式会社
  • セイコーグループ株式会社
  • 第一生命保険株式会社
  • 東レ株式会社
  • 日本マクドナルド株式会社
  • Active Partners
  • 株式会社みずほ銀行
  • 全国労働者共済生活協同組合連合会
  • 久光製薬株式会社
  • 花王株式会社
  • 株式会社バスクリン
  • TOPPAN株式会社
  • 大和証券グループ
  • ポルシェジャパン株式会社
  • Supporting Partners
  • 日本光電
  • コーユーレンティア株式会社
  • 株式会社 Fanplus
  • 株式会社シミズオクト
  • 佐川急便株式会社
  • TANAKAホールディングス株式会社
  • 株式会社フォトクリエイト