大会について

東京マラソン2019に関わるすべての方へのご案内です。

体調管理・医療情報

体調管理は大丈夫?

担当:三橋敏武(東京陸上競技協会医事委員長)

第1回 日頃の生活習慣について

メディカルチェックを受けましょう

なぜ必要なのか ~心疾患に注意〜

東京マラソンでは過去11回にのべ約36万3千人が走り、8件の心停止例がありました。約4万5千人に1人の心停止が起きたことになります。この割合はとても高いものです。原因はほとんどが虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)でした。虚血性心疾患はメディカルチェックで発見されることがあります。マラソン中の心疾患による事故を減らすために、ぜひメディカルチェックを受けましょう。
厚生労働省発表の「人口動態統計の概況」によると、1年間の死因別死亡総数では、心疾患(高血圧性を除く)は悪性新生物(がん)に次ぐ2番目に多い数字でした。
また、心疾患の場合、肥満、高血糖、高血圧、高脂血症の危険因子がない人の危険度を1とすると、危険因子を1つもっている場合は5.1倍、2つもっている場合は5.8倍、3~4個もっている場合35.8倍になるという報告があります。

労働省作業関連疾患総合対策研究班調査 Nakamura et al.jpn Cric J,65:11,2001から改編

ランナーのためのメディカルチェック

メディカルチェックというのは運動実施前の医学的検査のことで、いわゆる健康診断です。これにより、まだ症状が出ていない段階で疾患をみつけられる可能性があります。運動を安全に行い、また運動によって重大な危険が起こらないように、事前に身体を調べておくのが目的です。メディカルチェックを受けても、運動の実施による状態の悪化や異常を完全になくすことはできません。また、実施したメディカルチェックの項目以外に異常があるかどうかはわかりません。体調に何らの異常を感じた時は、速やかにかかりつけ医やその他の医療機関に相談してください。

メディカルチェックの種類について

一般健康診断(一般健診):法律*で毎年受けることが義務づけられているものです。
特定健康診査(特定健診):メタボリックシンドロームに特化して検査を行うものです。
人間ドック:検査項目を自分で選ぶことができるので、上記の二つより検査項目を多くして詳細に調べることができます。
 *労働安全衛生規則第43~47条

メディカルチェックの内容

詳細は各医療機関の定めによりますが、大まかには次の通りです。
1.問診(現在の病気、過去の病気、家族の病気、運動習慣、自覚症状)
2.身体所見(身長、体重、血圧測定、胸部聴打診)
3.臨床検査など(心電図、血液検査、尿検査、X線写真)
血液検査では肝機能障害、腎機能障害、脂質異常、糖尿病、貧血などに関する項目を行います。これだけでは充分でないと考えられる場合には、必要に応じて24時間ホルター心電図、心エコー検査、運動負荷試験、肺機能検査、眼底検査、その他を追加する事があります。

メディカルチェックの実施頻度

運動を安全に継続していくには、1年間に1回程度の定期的なメディカルチェックが必要と思われます。まずは会社や学校での「健康診断」や「人間ドック」などを利用する事をおすすめします。現在症状がない健康な方がメディカルチェックを受ける場合は、保険診療の適応にならないので自費診療になります。

メディカルチェックで異常を指摘されたら

まずはその結果説明の指示通りにしてください。精密検査や治療が必要なこともあります。詳しくは、かかりつけ医、またはメディカルチェックを受けた医師に相談して下さい。

検査値に異常がなくても

実際には発症していても、検査値が正常値を示し早期診断がつけられない場合もあります。また、遺伝によるものもありますから、家族歴に何か疾患がある場合は「健康習慣」を心がけ、運動について、かかりつけ医に充分相談してください。

走る人の健康習慣

7つの健康習慣

生活習慣はその人の健康度に大きく影響します。健康習慣についてはカリフォルニア大学の Lester Breslow 氏が提唱した「7つの健康習慣」があるので、これを紹介してみます。
1. 睡眠時間を7~8時間とる
2. 朝食を毎日とる
3. 間食をとらない
4. 適正体重を維持する *下記参照
5. 定期的に運動をする
6. 過度の飲酒をしない **下記参照
7. 喫煙をしない  ***下記参照

以上7つの健康習慣が健康度と有意に関連していることが報告されています。これはアメリカでの統計ですが、健康習慣をより多く行っている集団の方が健康度が高いというものです。皆さんはランニングをしているので運動習慣はあると思いますが、その他の健康習慣が実施されていなければ健康的とはいえません。えっ?ランニングも不定期?それは困りますね。

適正体重について *

体格指数(Body Mass Index :BMI)=体重(Kg)÷{身長(m)×身長(m)}という指標があり、18.5以上25未満が標準とされています。特にBMIが22になる体重のことを標準体重といい、標準体重=身長(m)×身長(m)× 22 で求められます。

アルコール **

飲酒の適量とは

節度ある適度な飲酒は、純アルコールの量にすると1日20g程度が望ましいとされています。表にアルコールの量を示します。アルコール20gを肝臓で分解するには、一般的に約3~4時間かかります。40gの場合は6~7時間を要します。ただし、アルコール耐性は個人やその時の体調によって異なるので一概には言えません。また、日本人の約半数はアルコールを分解していく酵素活性が低く、アルコールを飲めない人が多いことが知られています。自分にとっての適量を知っておくことが重要です。

欧米人を対象とした研究をまとめて解析した結果では、男女とも1日平均19グラムまでの飲酒者の死亡のリスクは非飲酒者よりも低く、また飲酒量が増えればリスクが高くなる「Jカーブパターン」を示したという報告があります。

Holman CD, et al. MJA 164: 141-145, 1996. より改編

喫煙 ***

タバコの悪影響を心配しながらタバコを吸っている方はいませんか。タバコを吸うために、タバコを「合理化」する理屈を考えてはいませんか。

タバコを吸う人自身の問題

一次喫煙
タバコを吸う人が、タバコの煙を自分の肺に取り込む、いわゆる喫煙のことです。
① 美容上は、スモーカーズフェイス(喫煙者顔貌)という身体変化がみられます。色調の変化、しみ、しわ、年のわりに老けた顔、口唇の変化などがあげられています。喫煙者は非喫煙者より肌年齢が5歳老けているという報告があります。
② 肺がんをはじめとして喉頭がん、口腔・咽頭がん、食道がん、胃がん、膀胱がん、腎盂・尿管がん、膵がんなど多くのがんや、虚血性心疾患、脳血管疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、歯周疾患など多くの疾患、低出生体重児や流・早産など妊娠に関連した異常の危険因子であるとされています。
③ 身体的・心理的な依存性があり、習慣・癖となってしまいます。

がんの部位別にみた死亡についての相対危険度(日本)
(非喫煙者を1とした時の喫煙者の危険度)

厚生労働省ホームページ掲載資料から

周囲の人への問題

二次喫煙(受動喫煙)
タバコを吸わない人が、タバコの煙の混じった空気を吸わされることを受動喫煙といいます。有害成分は低温の自然燃焼(不完全燃焼)時により多く発生するため、副流煙は主流煙より多量の有害物質を含んでいます。健康増進法第25条は、受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずることを定めています。

三次喫煙(残留受動喫煙)
煙がなくなった後、洋服、壁、カーペット、床などに残留した有害物質を吸入することです。残留したタバコのニコチンが大気中の亜硫酸と反応して、発がん性物質のひとつであるニトロソアミンが作られます。喫煙者がその場を去っても、その場所では毒素が出し続けられるのです。

参考:
健康増進法 (2002年7月26日可決成立。8月2日公布。2003年5月1日施行。)
第五章第二節 受動喫煙の防止
第二十五条 学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならない。

禁煙治療
禁煙したいが自分の意志だけではタバコをやめるのが無理だと思ったら、「禁煙指導」を受ける方法もあります。医療機関の「禁煙外来」を受診してみてください。
(参考文献:日本禁煙学会編、禁煙学、南山堂版)

運動と年齢について

ロコモティブシンドローム

加齢に伴う筋力の低下や関節や脊椎の病気、骨粗しょう症などにより運動器の機能が衰えて、要介護や寝たきりになってしまう、そのリスクの高い状態を表す言葉です。 平成19年に日本整形外科学会が提唱しました。ランニング愛好家の方には程遠い言葉とは思いますが、高齢化が進む我が国では深刻になりつつある問題です。

発達と老化

身体の形態と諸機能は成長とともに発達し、青年期にピークを迎えます。その後加齢に伴い形態的、機能的に変化し、この変化を老化と称します。それに伴い身体機能は低下の一途をたどります。

運動で老化予防

現代では交通機関の発達、仕事や家事の自動化により、生活様式は身体活動を減少させる方向に進んでいます。また、加齢によっても身体活動は減少していきます。厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、10歳代から50歳代までは1日平均歩数は約7,500~8,000歩であるのに対し、60歳代では7,000歩とやや減少し、70歳以上になると約4,500歩まで減少してしまうことが報告されています。
これに反して、運動は身体機能の老化を予防する効果が期待されます。文部科学省「体力・運動能力調査報告書」によると、運動・スポーツを週1日以上実施している群は、週1日未満の群より高い体力を示し、1日の運動・スポーツの実施時間が30分以上である群は、30分未満の群より高い体力を示していると報告されています。つまり、運動・スポーツの実施頻度と実施時間は、体力を高い水準に保つために重要な要因であり、運動・スポーツは加齢による体力の低下を抑制させる効果をもつと考えられます。

最大酸素摂取量

有酸素性作業能力(全身性持久能力)の指標となる最大酸素摂取量は、40歳代から60歳代では10年間で10%前後低下します。しかし、どの年代でも運動トレーニングを行っている人では、行っていない人より最大酸素摂取量が高いことが分かっています。

有酸素性トレーニング

この項を読んでいただいている方にとっての有酸素性トレーニングは、ジョギング、ランニングが最も身近でしょう。また水泳、サイクリング、エアロビクスダンスなどもこれに含まれます。呼吸循環機能の改善とともに動脈硬化の危険因子である糖・脂質代謝異常や高血圧を是正する効果も期待できます。中等度の強度の運動を少なくとも計30分、出来れば毎日、あるいは週のうちできるだけ多く行うことをお勧めします。

筋力トレーニング

筋力増加については、何歳になってもトレーニングによって伸びる可能性があります。少なくとも週2回、48時間以上の休息をあけて行ってみてはいかがでしょうか。

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