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【レポート】東京マラソン2026 エリートレース

2026年3月3日

エリート男子1位_タケベ(1).jpgエリート女子1位_コスゲイ(1).jpg

スタート時の天候は晴れ、気温16.6℃、湿度33.0%。日差しが強かったですが、おおむね良い気象条件下で開催されました。

男子の優勝争いは最後までもつれる大接戦となり、23歳のタデセ・タケレ(エチオピア)が2時間03分37秒で大会2連覇を飾りました。「再び勝つことができて、大変嬉しく思っています。最後の競り合いは非常によかった。」と喜びを噛みしめました。

例年とは違い、レース序盤は向かい風が吹き、ゆっくりとしたペースで集団が進む中、橋本龍一(プレス工業)は最初の5kmを14分34秒、10kmを29分02秒とハイペースで刻みます。橋本はペースを緩めず、中間点を1時間01分29秒で通過。2位集団となる海外勢は30秒ほど遅れて、橋本を追いかけます。26km過ぎに海外勢の集団が橋本を捉えると、9人の先頭集団を形成して30kmを通過。37kmから先頭集団はタケレ、ジョフリー・トロイティチ(ケニア)、アレクサンダー・ムティソ(ケニア)、ダニエル・マテイコ(ケニア)の4人に絞られます。残り1kmを切っても4人は並走し、ラスト500mでマテイコが脱落。残り200mになっても3人は競り合い、最後はタケレが抜け出し、し烈なデッドヒートを制しました。タケレは「最後が決定的な勝負になると思い、42kmまで様子を見てみようと思った。残り200mで飛び出して勝つことができた。」と勝因を語りました。

2位には同タイムとなる2時間03分37秒でトロイティチ、3位には、わずか1秒遅れでムティソが入りました。

日本勢の集団は、32km過ぎに前を走る橋本を捉え、33km付近から日本記録保持者の大迫傑(LI-NING)と前日本記録保持者の鈴木健吾(横浜市陸協)、東京2025世界陸上代表の近藤亮太(三菱重工)、初マラソンの工藤慎作(早稲田大学)の4人の争いになりました。37kmからは大迫と鈴木による「新旧日本記録保持者」対決となり、41km過ぎに大迫が鈴木を振り切って、2時間05分59秒の12位でフィニッシュしました。

大迫は「記録は問題ないが、順位的にはもう少し頑張りたかった。」と振り返りました。しかし、日本記録を樹立した昨年12月のバレンシアマラソンから3ヶ月足らずの短期間で挑んだこともあり、「ここまで仕上げてこられたのはいい経験。」と収穫を口にしました。

昨秋プロ宣言した鈴木は大迫から10秒遅れの2時間06分09秒で13位。「全体的にタフなレースになると思っていた。落ち着いてレースが進んでいったし、いいリスタートになった。」と手応えをつかみました。

日本勢3番手には市山翼(サンベルクス)が入り、4番手は近藤、5番手は工藤、6番手は藤村共広(スズキ)でした。序盤から先頭に立ち、レースを盛り上げた橋本は2時間11分21秒の37位に終わりました。

女子は男子と打って変わって、序盤からハイペースで進み、元世界記録保持者のブリジット・コスゲイ(ケニア)が2時間14分29秒で大会記録を更新し、4年ぶり2度目の優勝を飾りました。世界歴代7位の好タイムは、国内女子最高記録となり、「非常に素晴らしいレースだった。大会記録を更新できてすごく嬉しく思います。」と歓喜に浸りました。

コスゲイは中間点を1時間07分37秒で通過し、その後、さらにペースを上げました。30km過ぎ、並走していた大会3連覇を狙うストゥメ・アセファ・ケベデ(エチオピア)を引き離すと、そこからは一人旅に。「とてもいい練習を積んできたので、それを全部出し切ってレースするだけだと思っていました。」と笑顔で語りました。2位に2分以上の差をつける圧勝で、「もっとトレーニングを積んで、条件がそろえば、もっといい記録を出せる。」と、さらなる記録更新に自信をみせました。

2位にベルトゥカン・ウェルデ、3位にはハウィ・フェイサ、4位にケベデとエチオピア勢が並びました。

今大会が引退レースとなった細田あい(エディオン)は2時間23分39秒で、日本勢トップとなる10位でフィニッシュしました。昨年の大会の2時間27分43秒を大幅に上回る結果に、「昨年以上を最低(の目標)としていて、そこを達成できたこと、粘れたこと、終わりとしては満点だったなと思います。」と有終のランを飾り、安堵の表情を浮かべました。

大嶋康弘レースディレクターは「朝の時間帯に風が吹いていて、ペースが上がりきらなかった。」と語った上で、「その中でタケレ選手の2連覇は素晴らしく、2時間03分37秒は立派な記録。」と総括。女子については「コスゲイ選手は元世界記録保持者の貫禄を見せた。大会新記録で非常に素晴らしいレース。」と好記録を称えました。

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