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AbbottWMM-リオオリンピックマラソンにおいてスムゴングがケニア選手として歴史的な偉業を達成

2016年8月17日

*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。
原文はこちら(8月14日リリース)



昨日リオデジャネイロで、ジェミマ・スムゴングが歴史的快挙を達成。ケニア人女子選手として初めてオリンピックマラソンにおける優勝タイトルを勝ち取り、アボット・ワールドマラソンメジャーズ(AbbottWMM) シリーズXにおいては2勝目を挙げました。スムゴングは、AbbottWMMにおけるロンドン、オリンピック双方で勝利を収めた初めての女子選手となりました。
4月のロンドンマラソンで、転倒にめげず優勝したスムゴングは、今回も、厳しい暑さ、そしてユニスジェプキルイ・キルワ(バーレーン)とエチオピアの世界選手権チャンピオンマレ・ディババとの激しい優勝争いに打ち勝ち、オリンピックの金メダルを獲得した。リオの海岸通り沿いで繰り広げられた消耗戦の優勝タイムは2時間24分4秒。シリーズ2勝を挙げたスムゴングは、最高得点となる50ポイントを獲得し、他の選手に25ポイント差をつけてシリーズXリーダーボードのトップに躍り出ました。
2時間24分13秒で2位に入ったキルワは、16ポイント獲得で4位タイへと浮上。一方2時間24分30秒で3位となったディババも、9ポイントを獲得し6位タイとなり、50万ドル獲得を目指す賞金争いに加わりました。ディババと同国のティルフィ・ツェガエは、今年のボストンマラソンで2位となっており、今回4位となったことでシリーズリーダーボード3位に入る貴重なポイントを獲得。ベラルーシのボルハ・マズロナクも、1ポイントを獲得し、9位となりました。

スムゴングは数ヶ月前のロンドンで劇的な優勝を収めており、レースの優勝候補としてスタートしました。しかし、高い期待を受けてスタートしたケニア女子選手はしばしば、スポーツの究極の栄光を手にするチャンスを逃して来ました。そんな中、昨年の世界選手権において僅差で4位となったスムゴングは、その実力を証明すべく、冷静に、メダリスト3選手が35km過ぎで先頭集団から脱落した後のラスト3km地点で元同国のキルワを振り切り、リオでの勝利を収めました。

平らで日陰の無いコースで展開した厳しく苛酷なレースでは、先頭集団に付けていたスムゴングも、レースをリードすることはありませんでした。82か国から参加した157選手は、オリンピック期間中最も暑い朝、リオのサンボードロモからスタートし、スタート直後から先頭に立ったのは、ケニア・エチオピアの強豪6選手と、バーレーンの2選手でした。これら8選手に、デジレ・リンデン、シャレーン・フラナガン、エイミー・クラッグの米国3選手が加わり、グアナバラ湾に面した10km周回コースの一週目を走り抜けました。

スムゴングのチームメイト、ビシリン・ジェプケショが最初の10kmを34分22秒のペースで集団を引っ張り、背景にポン・ヂ・アスーカル山が見え始めた頃には、モスクワ世界選手権の銅メダリスト福士加代子(日本)とベラルーシのマズロナクが先頭集団に加わり13人となりました。

主要選手の中で最初の負傷者は、2015年ロンドンマラソンの覇者エチオピアのティギスト・トゥファで、約18kmの地点で急にストップし、マズナロクが先頭に出ました。頭にスカーフを巻いたベラルーシの選手は、1時間12分56秒というタイムで集団を中間地点まで引っ張り、25km地点まで安定したペース(1時間26分7秒)で進む中、ジェプケショ、クラッグ、そしてケニアの銀メダリスト、ヘラー・キプロプが脱落していきました。

スムゴングが唯一のケニア選手となる中、バーレーンのキルワとローズ・チェリモ、リラックスした走りを見せるエチオピアのチェガエとディババ、チャンスを待つアメリカのフラナガン、唯一のヨーロッパ選手マズナロクが先頭集団をキープしていました。これら7選手はそのまま、30kmを1時間43分21秒で通過し、周回コース最後の急カーブに差し掛かりました。すると、フラナガンが集団の後ろにつけている中、ツェガエがペースを上げました。

世界選手権チャンピオンであり、恐ろしく元気に見えるディババは、35km地点を2時間0分31秒で通過。先頭集団は、リオ中心街に位置するコース終盤の曲がりくねったルートへと戻って来ました。キルワが勝負に出たのはその時でした。他の選手を引き離し、ディババとスムゴングを引き連れコーナーへと入って行きました。これでメダル獲得となる3選手が決まりましたが、最も輝くメダルは誰の手に渡るのでしょうか?

昨年北京で開催された世界選手権では、3位のキルワと僅差で4位に終わったスムゴングを下し勝利したのがディババでした。今回は、チャンスを逃すまいとするスムゴングの意気込みが勝りました。残り3kmを切ったところで、初めて先頭に出たスムゴングは、ディババからキルワを引き離す形で引っ張り、40km地点を2時間17分2秒で通過。全コースにおいて最もテクニックを要する5km区間を、最も速いペースで駆け抜けたのです。

ここで、スムゴングとキルワの一騎打ちに。スムゴングは、サンボードロモへと戻る長い直線コースで、キルワが疲れて離される中、その差をじわじわと広げて行きました。そして、彼女は両手を高々と上げて素晴らしいフィニッシュを迎え、安堵と疲れで膝から崩れ落ちました。

彼女の勝利は、オリンピックマラソン史上初のケニア女子選手の優勝となっただけでなく、2009年のシカゴマラソンから続く、AbbottWMMの大会におけるアフリカ女子選手の41連覇へと繋がりました。また、2006年に開始されたシリーズの全63大会における、アフリカ女子選手の記念すべき50回目の優勝になりました。

スムゴングはAbottWMM史上、ロンドンマラソンとオリンピックマラソン双方で優勝を収めた初の女子選手となりました。(ロザ・モタは、AbbottWMM開始前に、この偉業を成し遂げています。)何より、この勝利により、世界をリードするマラソン大国の女子選手が、オリンピックの歴史に名を刻む偉業を達成したのです。

リザルトとトータル獲得ポイント:
1. Jemima Sumgong (KEN) 2:24:04 - 25 points
2. Eunice Kirwa (BRN) 2:24:13 - 16 pts
3. Mare Dibaba (ETH) 2:24:30 - 9 pts
4. Tirfi Tsegaye (ETH) 2:24:47 - 4 pts
5. Volha Mazuronak (BLR) 2:24:48 - 1 pt

スプリットタイム
5km: 17:23 Mare Dibaba
10km: 34:22 Visiline Jepkesho
15km: 51:43 Rose Chelimo
20km: 69:07 Visiline Jepkesho
half way: 1:12:56 Volha Mazuronak
25km: 1:26:07 Rose Chelimo
30km: 1:43:21 Tirfi Tsegaye
35km: 2:00:31 Mare Dibaba
40km: 2:17:02 Jemima Sumgong
Finish: 2:24:04 Jemima Sumgong


AbbottWMM ページ(原文)はこちら

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